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2012年02月13日

付加価値を考える1行_017

付加価値を考える1行_017

「需要よりも少なくつくり、売れ残りを出さない_2」

※フェラーリ。言わずともがな、世界的なスーパーカーブランド。そして、最高の付加価値創造企業。

イタリアで高額なスポーツカーを年間におよそ6000台製造している。

1台2000万円~3500万円の量産車(?)と1台7500万円以上する限定車がある。

フェラーリはF1に参戦しているが、その経費が年間の利益15%と社員の1/5の数が投入されるので

相当な投資額になり、高コスト経営となっている。そのため、可能な限り開発リスクを下げる必要がある。

そこでフェラーリは世界のディーラーに何台販売できるかの見込み数を事前に調査し、

確実に売れるとされる数字よりも1台分少なくして生産台数を発表する。

 有名なエンツォ・フェラーリも350台は売れる調査で生産数は349台とした。それを聞いた世界中のフェラーリファンが

売価7500万円の半分を持って世界中のフェラーリディーラーに殺到、実に販売台数の10倍の申し込み数となった。

 フェラーリの本当のすごさはここからで、申し込んだ客の中から

「既にフェラーリを所有している人」
「フェラーリクラブに入会している人」
「社会的地位のある人」
「投機目的で無い人」

という条件を作って、それに合致する人だけに予約を受ける通知を出した。

予約にもれた顧客には詫び状と別の量産車フェラーリを勧め、売上向上につなげた。

このような手法でフェラーリ社はリスク無く車の開発に取り組めるようになっている。

お金さえ出せば誰でも手に入るわけではないフェラーリ。だかれこその価値をアピールし、付加価値を極限まで高める。

ブランド力を常にビルドアップしている世界的な好例と言える。

※強気にブランドを展開するにはワールドに通用する商品を開発するという事も大切か!?

付加価値を考える1行_017
(↑エンツォ・フェラーリ、中古市場で1台5000万円以上なり~!)





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Posted by 安慶名紀昭 at 17:37│Comments(0)付加価値を考える1行
 
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